点火していますか？

点火していますか？

オステオパシーには、健康を左右する要素の一つにイグニッションという概念があります。

イグニッション　ignition：点火, 発火

イグニッションについてものすごく端折って私なりの解釈を加えて無理やりにご説明します。

実際にオステオパシーで教えられている、伝えかた・表現のしかた・用語の用い方とは異なりますが、ご容赦下さい。
オステオパシーではあまりエネルギーという単語は使いません。

イグニッションはからだのエネルギーの変換点や中継点のようなものです。

ガスは供給元から家の中で元栓を通って、コンロで着火されて火力が出ますね。

詳しい場所は申しませんが、人間の身体にも根源や大元からやってくるエネルギーが人間のからだで火力として使えるように変換されるポイントがあります。

(どこで起きているか探さないようにしてください。時に危険なことがあるかもしれません。)

イグニッションは文字通り点火して火が燃えていて、熱があって光っているような感じです。

イグニッションは常に起きているべきで、そこから色々なレベルのエネルギーが広がっていきます。
エネルギーはからだの中を流れるものや身体の外へ広がるもの、働きや質感、性質や方向性も様々な種類があります。

絶え間なくイグニッションが起こっており、そこから様々なエネルギーが広がっているからこそ健康を維持して不調になっても立ち直れると言えます。

心身の調子が良くない方は、このイグニッションが弱くなっているか時には無くなって(消えて)います。

ですので、当院に初めていらした方や調子が悪くなって久々にいらした方には、
まずイグニッションの火がちゃんとあるか、広がっているかをチェックし、弱い場合やない場合はイグニッションをきちんと起こしてエネルギーが広がるようにする施術からスタートします。

イグニッションがきちんと無いと、他の施術をしてもおからだが反応しないか、変化が十分に起きないからです。
からだを良くするための原動力がないという事です。

色々手間をかけて準備してお鍋に具材を入れてコンロのレバーを回しても、火がついていなければどんなに待っても煮込み料理は出来上がりませんよね。

イグニッションが起きていない方には色々な特徴がありますが、重要な点は熱、からだの動き、エネルギーの流れや波動が弱まっていたり感じられなくなっています。
あるいは緊張してガチガチになっています。

このイグニッションは色々な原因で、弱くなったり消えたります。

イグニッションに影響を与えるものは一言で言えば様々なストレスなのですが、例えばたかや治療院でよくみられるものは、感情・心理的なストレス、外傷、投薬(特に不要なもの）、疾病、などです。

抗がん剤や抗生剤をがっつり使われている方は消えていることが多い(主観です)ので、必ずチェックします。

うつや、精神的なトラブルを抱えている方にも必須と思います。

もう一つ！重要な事なのですが、なんと施術でもイグニッションを消してしまうことがあります。

ある一定レベル以上の施術を、間違ったやり方や不用意に行うと起こしてしまうようです。
施術者の意識の持ち方や意図の使い方も大きく影響します。

これをやってしまうと、私の師であるトム・シェイヴァーDOは顔を真っ赤にして怒ります。

何年か前のトムのセミナー中にある参加者がこれをやってしまった後は、2時間位かけてイグニッションについて滔々とクラス全員にお説教をいただきました(苦)

それくらい重要なものなのです。

イグニッションを消してしまうのは、当然オステオパシーの施術だけに限りません。
他の施術を受けたとか、その後なんかイマイチだとおっしゃる方には、イグニッションのチェックは必ず行います。。

私も、セミナーの練習中などで何度かイグニッションを消されたことがあります。

今では、消された瞬間がハッキリわかる事があります(笑)
まるで部屋の電気を消した時のように一瞬でからだ中が真っ暗になって、動きが無くなったり感じられなくなります。

時には急に冷えこんだり、思考がまとまらなく・・・・あ、あまり怖いことは書かないようにします。

イグニッションが起きていないと、色々な心身のトラブルに繋がったり、何をやっても治らないという事が起こります。

イグニッションさえ起きれば、何でも良くなるわけではありませんが、良くなるためには火がきちんとついていて、
エネルギーが広がっているのが大前提です。

伝統的なオステオパシー、バイオダイナミクスオステオパシーをきちんと学んでいるオステオパスでしたら、イグニッションがあるかどうかのチェックと消えたイグニッションへの対応が可能だと思います。

からだの火をガンガン点火しましょう！

横浜オステオパシー
たかや治療院