心臓と感情

心臓と感情

旧ブログからの転載です。2015年9月30日の記事

たまにいらしている患者さんが、予定の時期よりも早くお越しになりました。

「辛いことがあって(心身が)重くなってしまったので、軽くしてもらいたくて来た」との事でした。

お身体の状態をみさせていただくと、胸部の膜組織に歪みや引きつれがあり、
心膜(しんまく)にも及んで、心臓の自動的な動き(拍動とは別の動き)も小さくなっておりました。

制限の大部分が、感情や心理面から引き起こされている事がすぐに分かりました。

胸部の全面に手を置き、施術が必要な層まで手を沈めていきます。

心膜まで達した所で歪みや引きつりを解消し、その後心臓を感じるところまで
更に深く手を沈めていきます。

心臓のまわりの冠状動脈や心室、大動脈の弁に対して施術して問題が解消した後は、
自動的な動きを感じながら、動きが大きくなってくるのを待ちます。

お帰りになる際に、「軽くなった！」とおっしゃっていました。

当たり前のことですが、施術をしたからといって現実的に起こった辛いことが無くなるわけではありません。

ただ、一杯いっぱいになってしまったお身体をケアすることで余裕が生まれ、
辛いことに対峙するだけの気力や勇気をもっていただくための、お手伝いできたのではと思います。

オステオパシーの内臓のテクニックを、内臓マニピュレーションとして確立した
第一人者が、フランスのジャン＝ピエール・バラルD.O.ですが、著書の「体からのシグナル」では
こんな風に書かれています。

・器官には感情が反映される
・日常の行動には器官が反映される
・体と心は一体になって反応する

「心臓人間」
・愛される必要性・愛されない恐怖・愛情過多・共同生活の必要性・見捨てられることへの不安・嫉妬(心)

・不信感・決断することの不安・寛容さと自分自身という贈り物・ある種のナルシシズム・ほめられ報われる必要性

・あがってしまう傾向・気どり・死にざまの不安・反応としての不安・罪の意識・憎悪・憎悪と後悔

・裏切りに耐えられない・激しすぎる痛み・強すぎる感情・苦悩・うれしさと喜び

神奈川県横浜市上大岡のオステオパシー
たかや治療院